飛び入り試験とは
バイクの免許を取得するためには、コツコツと教習所に通って技能を習得しなければならないと考えている人も多いのではないでしょうか。
一般にはあまり知られていないことですが、「飛び入り試験」という方法をとれば教習所に通わなくても免許を取得することができるのです。
飛び入り試験に合格して免許を取得できる人のパーセンテージは、決して高くありません。
平均して20人の試験参加者がいた場合、合格できるのは3名から4名程度です。
家族が皆バイクを運転するから、子供の頃から慣れ親しんでおり、バイクの操作には熟達しているような人は飛び入り試験で免許取得に挑戦してみるのも悪くないかもしれません。
ニ輪の免許を取得するためには、学科試験と技能試験の両方に合格しなければなりません。
このうち、技能試験に関しては教習所に通っていれば、20時間前後の教習を受講すれば公安委員会での試験が免除されます。
一方、飛び入り試験の場合には運転免許試験場で技能試験を受け、合格しなければなりません。
ちなみに飛び入り試験は、都道府県によっては「直接受験」「一般試験」などと呼ばれています。
飛び入り試験に合格するコツ
飛び入り試験を受けるのはバイクの操作に慣れている人がほとんどですが、中にはすべて自己流でやってしまっているために、技能試験にパスできない人もいます。
ですから飛び入り試験で合格するためには、正しい運転方法を身につけておくことが大切です。
技能試験は100点満点のうち、70点以上で合格となります。
バイクの操作は上手に出来ても、試験場のコースをよく把握していないと実力を発揮できませんので、コース図は必ず早めに入手してよく研究しておくことが合格への早道です。
飛び入り試験の費用
飛び入り試験の大きなメリットの一つは、費用をあまりかけなくても免許が取れるということです。
教習所に通うとなると最低でも20万円、ヘタをすると30万円ぐらいの費用がかかってしまうものです。
飛び入り試験では教習所にかかる費用を節約できるわけですから、かなりの節約ということになります。
飛び入り試験に必要な費用の内訳を見てみると、写真と戸籍謄本取得費用が約800円、技能試験と筆記試験の受験料が4600円、交付手数料2100円、取得時講習日が15900円です。
これに練習のためにかかる費用（1回8000円）を足せば、最低なら5万円以下でニ輪免許を取得することができます。
飛び入り試験に一発で合格するのはさすがに難しいので、技能試験を何回か受けるにしても、毎回3550円ですからそれほどの出費にはなりません。
技能試験は4〜5回も受ければ合格できる人が多いようです。