スラロームのコツ

教習にスラロームが必ずある理由

バイクのテクニックの中には初心者がつまずきやすいものがたくさんありますが、その中でも特に「難しそう」と女性ライダーが躊躇するのが「スラローム」です。
スラロームというのは障害物コースを蛇行して走るもので、二輪免許の教習カリキュラムには必ず組み込まれています。

パイロンが配置されたコースは正式には「進路転換コース」と呼ばれていますが、このパイロンを避けながらジグザグに走るのがスラロームです。
なぜスラロームが教習の必須科目になっているかというと、スラロームの練習をすることによって障害物を避ける走行テクニックを取得できるようになるからです。

何度も練習することによってバランス感覚もつかめるようになりますし、卒業検定では走行タイムも大切な要素のため、速度調整テクニックも効率よく習得できるようになります。

スラロームに欠かせないテクニック

スラロームが上手にできるようになるためには、目線のコントロールが何よりも大切です。
バイクでは重心の取り方が非常に重要ですが、目線を大きく動かすとそれにつれて重心も移動します。

横目で行きたい方向を見ずに、首ごとしっかりと行きたい方向に目線を定めることによって正しいスラロームができるようになります。

また、アクセルワークとブレーキングも大切なポイントです。
パイロンの横に差し掛かったらアクセルを閉じ、素早くリアブレーキをかけるようにすれば自然な加速をすることができます。
パイロンを通過する時点で正しく減速ができていないと、アクセルをかけるタイミングがずれて滑らかな走行ができません。

それともうひとつ、ニーグリップを意識することでスラロームをうまくこなすことができるようになります。
蛇行走行しているとはいっても、基本的には重心をほとんど動かないのが上手なスラロームのコツですから、腕の力を抜いて下半身とバイクをしっかりと一体化させるようにしましょう。

スラロームの採点方法

二輪免許の卒業検定は減点方式となっており、持ち点100点から減点をしていって最終的に70点以上残っていれば合格になります。
スラロームで減点の対象となるのはパイロンに接触した時で、20点もの減点になります。

規定の走行タイムを超過した場合も1秒ごとに5点がマイナスされます。
中型の場合(400cc以下)は8秒以内、大型の場合(401cc以上)なら7秒以内が走行タイムです。

走行タイムを気にし過ぎるとエンストを起こしてしまうことがあるので気をつけたいものです。
エンストを起こすと失格行為になります。

また、運転姿勢を保てなくてもマイナス5点が課せられますので、目線をキープすることがいかに重要かがわかると思います。


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