普通二輪と大型二輪免許は難易度が大きく異なる
普通二輪免許を取得していなくても大型二輪免許を取得することはできますが、おすすめはできません。
その理由は、普通二輪車に乗ったことのない方が、大型二輪車に乗ることは難しいからです。
大型二輪車は普通二輪車よりもかなり重く、サイズも大きいバイクです。
エンジンをかけない状態でバイクを押して歩くことも慣れていないと難しいですし、バイクが転倒してしまったときもひとりで引き起こししなければならないケースもあります。
普通二輪車であっても取り回しや引き起こしが難しいと感じる人がいるのですから、大型二輪の場合はさらに難しくなります。
また、大型二輪車は普通二輪車よりも繊細なクラッチ操作が求められますし、大型二輪車のほうがパワーが強いため、クラッチ操作以外の部分にも慎重にならなければなりません。
大型車のためバランス感覚もかなり必要となり、普通二輪車に乗れる方でも大型二輪車に乗った場合に転倒するケースもあるくらいです。
それほど難易度は異なると思ってください。
大型二輪免許を取得する前に、まずは普通二輪免許をまずは取得しましょう。
基本的なバイクの操作技術に慣れることで、大型二輪車に乗ったときも安全にバイク操作ができるようになります。
大型二輪免許取得の技能時限数と教習の内容
日本の大型二輪免許を取得するための試験には、所定の技能時限数があります。
技能時限数は、教習所での実技訓練や学科試験の時間を指します。
学習教習と技能教習は2段階制で、普通自動二輪免許を持っていない場合の時限数は、技能教習36時限で学科教習26時限です。
技能教習は、1段階が14時限、2段階が17時限です。
一方、普通自動二輪免許を所持している場合の時限数は、技能教習12時限で学科教習は免除されるためありません。
技能教習は、1段階で5時限、2段階で7時限です。
教習所では、学科教習としてバイクの運転に関する知識を学びます。
内容は、運転マナーや交通規則などです。
ちなみに普通自動車免許を持っている方は、二輪に関する交通規則や運転のマナーのみを学習すればよいだけなので、1時間ほどで終わります。
また学科教習が終了した際はテストが行われるため、気を引き締めて学習に取り掛かりましょう。
技能教習では、実際にバイクに乗りながら運転技術を学びます。
1段階としては、走る、止まるといった大型バイクの基礎操作とカーブや加速減速の操作などを行います。
一方、第2段階の内容は、基礎的な走行とより実践的な運転の練習です。
たとえば事故防止のための急ブレーキの練習や、バランス感覚をやしなうための波状路(ぼこぼこした障害物が置かれた道を決められたタイムで通過する)の練習などです。