原付二種免許に乗れる免許
AT小型限定普通二輪免許は、別名「原付二種免許」とも言われる、125cc以下のスクータータイプのバイクに乗るための免許です。
「原付二種」というのは50cc以下の原付よりも排気量が大きいものということでできた分類で、運転が簡単なスクーターで道路上の制限なく、クルマの流れに従って走行できるというところにメリットがあります。
高速道路に進入はできませんが、法定最高速度が60km/hになり、さらに小回りの効くバイクということで脇道もすいすいと走行するので、毎日の通勤通学にも最適です。
原付よりも便利な125ccに乗りたいという人も、普通の小型限定普通二輪では操作の難しいMT車の練習をしなければいけません。
そこでAT限定にすることで、スクーターを使った教習を受けて比較的簡単に取得ができます。
免許にかかる費用も通常の小型限定普通二輪よりも安く、教習時間も短めです。
免許取得が可能な年齢は16歳からで、教習所で技能教習と学科教習を受けることで卒業検定をしてから、免許センターで本試験となります。
本試験の内容は限定であってもなくても同じで、試験に合格をすることで即日免許発行が可能です。
ダイレクト受験の場合、直接免許センターもしくは試験場に行ってそこで技能試験を受けます。
技能試験は教習所で習うことと同じく、クランクや一本橋といったことを行うものです。
スクーターなので簡単そうに思えますが、実際に行うとなると簡単ではなく、一発で合格をするのはかなり難しいでしょう。
ダイレクト受験での合格率はだいたい20%程度で推移しており、多い年では30%を超えることもあります。
通常の小型限定普通二輪のダイレクト受験の合格率が10%を超える年がほとんどないということからすると簡単なようですが、それでも5人に1人程度しか受からないというのはかなり難しいと言えるでしょう。
教習内容と免許取得までにかかる費用
自動車の免許があれば別に取得をしなくても乗車できる原付一種と異なり、原付二種は個別に取得をしなくてはいけません。
無免許からいきなり免許を取得する人よりも、むしろAT小型限定普通二輪は自動車より小回りのきくバイクに乗りたくて取得する人が多いようです。
無免許からAT小型限定普通二輪を取得する場合の教習所の費用は、だいたい相場として7~8万円くらいかかります。
ATでない場合は8~9万くらいになるので、取得にかかる費用も時間も大幅に短縮可能です。
なお先に自動車免許を取得している場合にはぐっと安くなり、4~5万円程度で取得できます。
先にも説明をしましたが、教習所の卒検のあとには本試験を受けることになりますので、学科対策もしっかり行っていきましょう。