四国最大の県をめぐるツーリング
一周ツーリングとして人気の高い四国ですが、中でも最も面積が広く見どころがあるのは高知県です。
高知県は四国四県のうち南西に位置しており、南側に土佐湾をぐるっと取り囲むように湾曲した海岸線を持っています。
四国といえばお遍路ですが、このうち第24番~39番までの16の寺が存在しています。
これらの寺院はいずれも海岸線にありますので、お遍路コースを巡るという方法でツーリングするのも良いでしょう。
ただし実際にお寺を巡ろうとすると相当に厳しい山岳の道を走行することになりますので、あまり簡単に考えない方がよいかもしれません。
高知県内の観光名所としては、1600年代に建築された高知城があります。
高知城は全国12天守(天守閣が現存している城)の一つで、特に保存状態が良く、しっかりと当時の形をとどめている城として知られています。
高知城の城主と言えば山内一豊で、大河ドラマ「功名が辻」で描かれたことで記憶に新しいところです。
近辺にはそれにまつわる観光名所も多いので、歴史が好きな人なら高知ツーリングの途中で立ち寄ってみてください。
絶景の広がる四国南端の足摺岬
四国内には沢山の絶景スポットがありますが、中でも四国最南端の足摺岬はどこまでも広がる大きな海の景色が特徴的な場所です。
足摺岬は四万十市から120kmの距離にあるので、地図だけを見て軽く訪れてみようと思うライダーがその遠さに挫けそうになってしまう場所でもあります。
高知県高松市から四万十市までは200km近くがありますので、相当の距離を走る覚悟を持って行かないといけません。
ただその苦労に十分に報いられるほど足摺岬までの道路は快適で、途中にある「足摺サニーロード」では傍らに日本最後の清流と言われる四万十川があり、のどかな四国らしい景色を眺めて走れます。
足摺岬のすぐ近くには「あしずり温泉郷」があり、ジョン万次郎の像など観光名所もあちこちに存在しているので、是非寄り道をしてみてください。
岬の最南端には展望台も設置されており、急な絶壁から見下ろす土佐湾はかなりの迫力があります。
ちなみに足摺岬には七不思議があるということでもありますので、ちょっと神秘的な体験をしたい人にもおすすめです。
高知の自然を堪能するなら四万十川周辺でキャンプをするのもいいでしょう。
四万十川の湖畔にある「天満宮前キャンプ場」では、カヌー体験もできるキャンプ場として家族連れからも人気があります。
安価に利用ができるテントサイトとオートサイトがあり、シャワールームも完備されています。
近くに温泉や商店もあるので、足摺岬に向かいつつ、途中でキャンプもしくは温泉宿で一泊というのもよいコースです。