ヘルメットの中の髪の毛は傷みがち
女性ライダーの多くが悩みに思っていることの一つにヘアスタイルがあります。
漫画やドラマなどでは、サラサラのロングヘアの女性がフルフェイスヘルメットを脱いだ瞬間パラリと髪の毛がはだけるといった描写がありますが、実際にバイクに乗ったことがある女性なら「こんなんあるわけない!」と分かるでしょう。
ヘルメットは顔全体をホールドして固定させるという構造上、どうしても髪の毛も強く押し付けるようになります。
髪の毛が短い人ならそれほど気になりませんが、肩くらいの長さになるとヘルメットにどう収めるかということが悩みになるものです。
髪の毛を外に出した状態でバイクに乗ると、外に出ている部分がバサバサと風にたなびくようにして大きく動いてしまいます。
かといってヘルメットの中に無理に入れてしまうと内部でごちゃごちゃと押し込められるようになりますので、いずれにしても髪の毛に強い摩擦が起こり傷んでしまうでしょう。
バイクから降りたときに身だしなみを整えようとクシを入れるとかなり強く絡まってしまっているため、切れ毛や枝毛を作り出してしまう原因にもなってしまいます。
基本的にバイクに乗ると必ず髪の毛は傷みがちになりますので、ロングツーリングをした後や荒天時に走行したあとにはしっかりトリートメントをして髪質を回復させることを心がけましょう。
摩擦を防ぐための髪型
ヘルメットをかぶる前に摩擦が起こりにくい髪型にしておくというのもよい方法です。
バイクに乗っているときに起こる髪の毛の摩擦を少しでも減らすためには、内部に振動が起こりにくくするとよいでしょう。
具体的には三つ編みなど髪の毛をまとめてから、ヘルメットをかぶるというような工夫です。
便利なアイテムとして「ヘルメットインナーキャップ」というものがあります。
インナーキャップは自転車でよく使用されているものですが、頭にフィットする薄手のキャップです。
通常はヘルメットの内部に一枚布を入れることにより、夏場など汗をかいた時にヘルメット内が蒸れるのを防ぐという役割をします。
もちろん汗ムレにも効果的ですが、これによりヘルメット内の素材が髪の毛と摩擦を起すことを軽減させることができ、また風で髪の毛が大きくバサつくのを防ぐことができるという点でも便利です。
ヘルメットを脱いだあとにもビーニーとして使用できるおしゃれなタイプも多く販売されていますので、髪の毛の傷みに悩んでいる女性ライダーの方は、ぜひ一枚購入をしてみることをおすすめします。
多くのメーカーからインナーキャップは販売されていますが、だいたい平均で1000円を少し切るくらいの価格で購入可能です。